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パナソニックが他社への留職制度を導入することについて思ったこと(40代男性正社員)





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パナソニックが、入社4年目以上かつ同じ部署で1年以上の勤務経験がある社員対象に、他社への「留職」を制度化することを発表しました。

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この留職の制度導入はパナソニック創業100周年を迎えるにあたって進めている社内の働き方改革の一環との位置づけ。

留職とは現在の会社に在籍ししながら、他社で一定の期間(パナソニックの場合1か月~1年間)働くという働き方を指します。

派遣先の企業には、留職を志願する社員自身が磨きたいスキルや経験したいことなどをふまえコンサルト会社の仲介をもとに決定。パナソニックは、留職制度の導入によって、社員それぞれの視野が広がって、いろいろな価値観や身に着くということを狙っているようです。初年度は5人を派遣予定とのこと。

このパナソニックの留職に関する報道をメディアで観て、私はなかなか良いアイデアだと思いました。

ひとつの会社で働くのではどうしてもマンネリ化してしまいがちですが、環境を変えることでリフレッシュできるような気がしたからです。また、転職を何度か繰り返した私の経験からしても、いくつかの会社で経験したことが意外な形で生かされたということが結構あるのです。

例えば、旅館スタッフだったときは、前職であった飲食業ホールスタッフ時代の経験が生きたと感じることが何度かありました。

例えばある日、ひょんなことから夕食の食べ放題プランでどんな料理を出すかについて女将さんから意見を聞かれる機会がありました。そんなとき私は飲食業の経験からいろいろな料理を見聞きしてきただけに、次から次へとアイデアを出すことができました。その結果、そのいくつかが採用され女将さんも大喜びしていたことが思い出されます。

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一方、2つの懸念もあります。1つ目は他社に一定期間派遣されるということは、仕事を一から覚えなければならない点。それは時間と労力の損失にならないのかという点です。業種が近くても会社が違えば、領収書の書き方ひとつにしても全く形式が異なります。仕事を一から覚えて、ひととおり覚えた頃には派遣期間が終わりということになっては新しい価値観が芽生えるに至るのか?と思いました。

2つ目の懸念は、派遣先での人間関係の問題です。私の経験上、他社に移って一番苦労するのが人間関係でした。自分にフィットする職場に派遣されるならよいのでしょうが、仮に環境が合わず人間関係のストレスに苦しむようなことになれば、仕事どころではありません。そうなると、そういった場合も、視野を広げるということにはなかなかつながらないようにも思うのです。

とはいえ、全体としては私はパナソニックの留職制度には賛成です。少なくとも会社の風通しが良くなるという意味では価値があると感じました。

(働き方の話題 40代男性正社員)

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