以下、大学生だった頃に経験した書店での短期バイトの話をしたいと思います。本が昔から好きだった私は、本屋で働く憧れがありました。本が好きなことは好きなのですが、大量に読むわけでもなく、気が向いたら読む程度のものでした。
自由に使える時間がたくさんあった大学時代、暇さえあればふらふらと本屋をうろついていました。
特に大きな書店がいいですとか、小さな書店でなくてはとならないといったこだわりはなく、なんとなく行きたくなって本屋に立ち寄っていたのです。
今となっては申し訳ない話ですが、当時、学生でお金もあまりなかった私は、買うことは滅多にせず、立ち読みばかりしていました。そんな日々の中、自分は本が好きなのはあるけれど、本がある空間が落ち着いて好きなんだな、と気づきました。
その日から、私はいつかチャンスがあったら本屋で少しでもいいから働いてみたいと思うようになりました。
当時の私は飲み屋でアルバイトをしていました。結構な頻度で勤務していたのと、そのアルバイトも楽しく、わざわざ辞めて書店でアルバイトをする気にまではなれませんでした。
そんな時、大学のゼミの先輩から、いいお話をいただいたのです。それはその先輩が働いてる書店が夏休み期間中短期のアルバイトを探しているからやってみないかという話でした。その先輩が働いていた書店は住宅街にポツンとある小さな書店で、特に人に溢れてることもなく、静かでのんびりしているところでした。その書店でのアルバイトの話を聞いて、なんてラッキーなんだろうと思い、給与も聞かず、「ぜひやらせてください!」と
その場で先輩に伝えました
そして夏休みのスタートとともに、念願の書店でのアルバイトが始まりました。ちなみに書店がなぜアルバイトを募集したかというと、夏の間だけ、書店の店主の方が趣味で遠出を度々するからとのことでした。その理由を聞いた時、それじゃあ割と仕事は多いのかな、とも想像して不安になりましたが、全くそんなありませんでした。
お客も近所の人がふらっと来ては立ち読みし、フラっとたまに買う程度。本当にゆったりのんびりしたものでした。それに加え、一緒に働く店員は元から可愛がってもらっていた先輩だったので気が楽でした。
店主の方もいい意味でゆるく、「なんかあったら電話して?」と日中は自由にさせてくれました。もっぱらのんびりまったり店番をしているという感じでした。正直言うと、もう少し書店の内側の仕事も見てみたかったですが、短期アルバイトの身分でしたし、大満足でした。これで時給分までもらえるなんて天国のようなアルバイトだなと思いました。
書店の仕事が楽だと感じたのは、書店の空間が好きであったことと、人に恵まれていたからだと思います。私にとって最高のアルバイトでした。
(楽なアルバイトの体験談 20代女性)
憧れの書店での店番バイトは最高の仕事
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