暇で仕事が楽な輸入ブランド店

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私が今までやってきたなかで最も楽だったパートの仕事は、お店で販売をする仕事です。仕事場はとあるファッションビルの別館。細長い縦長の建物にその輸入ブランド店は店舗を構えていました。
そのファッションビル別館にはそこそこお客さんは出はいりしてたものの、私がパートとして働いていたその輸入ブランド店は中二階にあり路面からは、店の足元の部分しか見えませんでした。また、マニア向けに輸入雑貨を売ってるお店で、通りすがりの人からすれば、どんな商品が売っているのか把握できないような店舗ででした。
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ただ、全国でも数軒しか展開していない海外ブランドであった為、全国からマニアがわざわざ探してまで来られ、大興奮して買い物されることはたまにありました。
とはいえ、普段は道ゆく人には全くといっていいほど気づかれないようなお店。5日間誰も店に入って来ないという日もあったほどです。そんな暇なお店でパートとして働いていた私。その仕事が楽でないわけがありません。
あまりに暇で暇で仕方ない毎日。「一体こんな売り上げで雇って貰っていて大丈夫なのかな?」とパートである私が心配してしまうような店でした。
ただ、どうしても、ファッションビルに入っているお店であるだけに、営業時間の10:00~20:00まで店を開けていなければならず、社員の人が休憩しているときは誰か人が必要なあるわけです。そのためにだけパートを雇っているといっても過言ではないようなお気楽な職場でした。
1週間に一度ぐらい、その輸入ブランドを知るマニアックなお客さんが入ってくるものの、社員さんが対応するため、パートは接客をすることさえないという状態・・・。
パートはただただ一日社員の人とお話するか、商品棚を拭き掃除するのみ。しかも店舗の広さも大きくない為、すぐ掃除も終わり、お客さんも来ず売れもしないので、ただただ立って話して、少し店の中を歩いたりするだけという感じでした。
10日も働いたら社員の方と話す会話にも困るようになり、だんだん社員の人とも話をしなくなって無言で過ごす時間も増えていきました。
そうなると、途方もない暇な時間が連日待ち構えているという状態になってきました。さらに、店舗にかかっている曲も高級感を出す為か、マッタリとした落ち着いた曲で、もうおやすみなさい~と言っているかのような曲でした。
パートは7時間半の労働時間でしたが、あまりに暇すぎて、時間の感覚がマヒしそうでした。まるで一日が100時間くらいあるように感じるほど、全く時が過ぎないのです。その状況が次第に申し訳なく、苦痛になってきました。
ですから、そんな私はこのパートの仕事を始めて2週間後、社員の人にこう切り出しました。「仕事もないようですし、パートは必要ないのではないでしょうか?私は切ってもらって全然構いませんよ」。そこでは、表面には出さずとも辞めたいという願望も込めて言ってみました。
しかし社員の人はこちらが気を遣っていると勘違いしたようで・・・。「いえいえ、気になさらなくて大丈夫ですよ。引き続き、お仕事をよろしくお願いします」。結局私は、ズルズルとその暇で楽な仕事を半年程続けることになったのでした。
せめて座って本などでも読めれば時間も過ぎたのだと思いますが、社員の人が店内にいる以上、それもできません。結局何もしないで、ただ立ったままという状況で気まずかったです。仕事内容は確かに暇で楽でしたが、精神的にはあまり楽ではない仕事もあるのだなということを、このパートの仕事を通して経験させて貰いました。
  (楽なパートの仕事の体験談 40代女性)

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