車関連会社での派遣で考えたこと

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以前、派遣社員として、車関係の会社で6年間働いていました。勤務時間は朝8時15分から夕方5時25分までで、時給は1100円でした。
私はその車関連の会社で、モータース関係部品の検査やパソコンの入力作業などを主にしていました。職場でその作業に携わっていたのは私ひとりだったので、毎日自分のペースで仕事をすることができました。日によって、作業にかかる時間は違っていましたが、概ね、お昼前にはその日にやるべき仕事は終わってしまっていました。
やるべき仕事が終わってしまうと、退社時間の夕方5時25分までは完全に暇になってしまいます。入社当初は、早く仕事が終わるたびに正社員の上司に「終わりました。次何をすればいいでしょうか?」と尋ねに行っていたのですが、いつも「とりあえず休憩しておいてくれるかな?明日からはペースを加減して仕事をして」と言われていました。そんな上司も、私同様、やる仕事がなくなて暇をしていたのでした(笑)
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同じ部署には仲の良い派遣社員の女性がいたのですが、話を聞いてみると私と全く同じ状況でした。
彼女の場合、早く終わるような仕事でも、ゆっくりとゆっくりと作業をして、暇にならないように時間配分を考えているとのことでした。
私がいた車関連会社では基本的に私語は禁止になってはいましたが、皆、ほぼ1日中お話をしていました。また飽きてくると会社の中をぐるぐると1周したり、下の工場で働いている仲の良い人にちょっかいを出すなどやりたい放題。しまいにはデスクで資格の勉強をしている子もいました。そんな私も、暇な時間を生かして1ヶ月ほど勉強して秘書検定2級の資格と漢字検定2級の資格をとりました。どうして秘書検定や漢字検定をとろうと思ったかは分かりませんが、とにかく暇な時間にただボーっとしているのはもったいないと思ったのです。
私が勤めていた車関係会社は仕事がとても暇でラクでした。ただ、だからといって、極楽気分で幸せに浸れていったかというとそうでもありませんでした。確かに仕事が楽なだけに、プレッシャーもありませんし体力的にヘトヘトになってしまうといったことはなかったのですが、毎日気分は冴えませんでした。そこでは、しばしば「私はこのままこの会社に居てもいいのかな・・?」と思い詰めるようになりました。なぜなら、自分自身が堕落してしまい、ダメ人間になってしまうような気がしたからです。
そういった悩みを、ある日、社内で頭が切れる「出来る女性」に相談したことがありました。すると彼女は次のように答えました。「今のうちに将来のことを考えておいた方がいいよ。パソコンだったら教えてあげるよ」。私は当時やりたいことがありました。小さい頃からの夢でイラストレーターになることです。小さい頃からイラストをずっと描いていました。しかし高校生の頃に挫折を味わってからイラストは描かなくなりました。私以上に才能がある人が現れて私のイラストがちっぽけに見えてしまったからです。
彼女のアドバイス通り、もう一度その分野の勉強も暇な時間にしてみようかなと思っていた頃、リーマンショックが起き、人員削減のために私も含め派遣社員は皆、首を切られました。
以降、私はしばらくアルバイト生活を送ったあと、別の会社で再び派遣社員として働きはじめました。次の職場は分業制の仕事で仕事中に資格の勉強をするなどはできない雰囲気でしたが、その上司も気楽な人で仕事もとても楽でした。もしかしたら私は楽な仕事を探すのが上手いのか?と思ってしまったくらいです。
       (楽な派遣の仕事の体験談 30歳女性)

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