断トツで楽な仕事だと思った、家具専門店での暇すぎる短期バイト(楽なアルバイトの体験談 30代男性)

暇で楽なアルバイト(短期)の体験談③
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今までやった仕事のなかで一番楽な仕事だと思ったのは、家具屋での短期バイトです。

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こちらは派遣会社から紹介された仕事で約1か月間の勤務でした。もともと家具が好きだったのと勤務地が自転車で行ける距離だったのであまり考えず引き受けました。

最初は家具の種類などいろいろ覚えることがありました。お客様になにか聞かれたときにすぐにどんな家具なのかを回答できるようになるためです。そのときは大変な仕事を引き受けてしまったと少し後悔しました。

ところが実際にバイト期間が始まってみるとあまりの暇さに唖然としました。バイト初日、午前中のお客様の人数は0人・・

誰も入店しませんし店の前に人通りもぼとんどないのです。「何かやることありませんか?」店長に尋ねると「そうだねえ。午後になったらお客さんもくるだろうから適当に休憩しといて。適当に座っててくれていいから」と言われました。

お言葉に甘えて展示用の椅子に座って午前中を過ごさせていただきました。結局お客様の数は0人。お昼休みが1時間あり、午後になりました。しかし店内は相変わらず閑古鳥が鳴いている状態。

夕方に差し掛かろうとしている3時くらいにようやくお客様がいらっしゃいました。どうやら常連さんみたいで店長と親しそうに話をし始めました

「この間もありがとう。おかげで良い感じの間取りになったよ」

「そうですか良かったですね。今日はミニテーブルをお探しとのことで」

「そうなんだよ。居間に置いて孫が勉強するのによさそうなのはないかな?」

そんなやり取りがしばらくなされて、店長は私のことも紹介してくれました。

「そうか新人さんか。がんばってくれな。」

お客様は商品を購入されて帰られていきました。「ありがとうございました」店長と私は深々と頭を下げました。

結局、その日にお客様がいらっしゃたのはその1組のみでした。次の日も似たような感じで・・午前中は誰も来ず、夕方くらいにパラパラ常連さんがやってくるという感じでした。

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とにかく暇で楽な仕事でした。ひっきりなしにお客様が来て、売り上げも厳しいノルマがあると予想していたのですが・・働いているというよりはまったりくつろぎに来ているという感じに近かったです。

その家具店はこだわりの家具のみを扱っており値段が高いのでなかなかお客様もいらっしゃらないのです。ただ、店長曰く、ひとつ売れたら数10万の売り上げになるから利益になっているということでした。

やることがない暇な毎日が続き、途中からは「何か本でも読んでてもいいよ。お客さんが来たときしっかり対応してもらえればいいから」と読書での暇つぶしをすすめられました。

結局、それもお言葉に甘えて次の日からは本を持ってきて、入り口に近い椅子に座り、読書をしながらまったりと過ごすことになりました。そしてたまにやってくるお客様と世間話がてら家具の案内をすればいいだけ。少しでも分からないことがあれば奥で作業をしている店長を呼びに行って体操してもらいます。

世間にはこんな楽な仕事もあるのかと、夢を見ているようでした。そんなバカンスのようなまったりとした毎日を過ごし、契約期間が終了しました。

時給こそ高くはありませんでしたが、こんな暇で楽な仕事内容でお金をもらってしまうことに、恐縮してしまったのを思い出します。店長曰く、店番をしていてくれるだけで、奥でやる作業に専念出来て助かったとのことでした。

あれから随分年月が流れますが、あれ以上楽な仕事にありついたことはありません。今までやったアルバイトのなかで断トツで楽な仕事でした。

 (楽なアルバイトの体験談 40代男性)

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