私が経験した楽ちんアルバイトは、ある家電量販店での短期アルバイトです。家電量販店では、夏休みなど、繁忙期の時期を中心に、短期で働くアルバイトスタッフを大量に募集しています。私は求人誌でその家電量販店の短期アルバイトの求人を見つけました。
短期アルバイトの職種は、品出しとレジが職種にありましたが、基本的に品出しに回されます。というのはレジの場合、レジ打ちのスキルに加えてポイントカードの知識など身に付けることがたくさんあるため、経験がないとこなすのが難しいからです。
レジ打ちの経験がない私はもちろん品だしに回されました。品出しは、商品が売れたら補充をしたり入荷した商品を陳列するというのがその仕事内容です。といっても品だしのために動いたのは、毎日3時間くらいでした。その家電量販店では商品がバンバン売れることがなく、入荷する商品も少なかったため、そもそも品だしをするアルバイトスタッフがあまり必要ないように見えました。
ちなみに私はそのアルバイトの募集がかけられてから半月ほどたった頃、その家電量販店に面接に行きました。面接といって簡単なもので、その時点で採用はほぼ決まっていた感じでした。「何曜日にアルバイトできますか?」、「何時まで勤務できますか?」みたいなことを聞かれ、自分の希望を伝えたら「了解。それでOKですよ」みたいな感じでした。
一応後日、採用の電話をいただきましたが、面接時点でシフトまで決まっていたというのが実際のところで、採用の最終確認という感じでした。
アルバイトの初日、いざその家電量販店に行くと、上記した通り、1日で3時間ほどしかやることがなくあとは暇な状態でした・・・とはいえ遊ぶ訳にもいかないので、一日ほうきやはたきで店内を掃除していました。どう見ても、既にいる長期勤務のアルバイトスタッフだけで全ての仕事が滞りなくできていたので、何故私が雇われたのか今でも不思議です。
長期で勤務しているバイトさん曰く「立ってるだけでお給料貰えるのよ」とのことで、聞いたときは冗談でしょと思いましたが、その通りでした。
だったら短期バイトを募集する意味は一体?と謎がつきません。しかも、私が働き始めてから2人も短期アルバイトを追加で雇っていたので驚きました。
店内にお客の数より店員の数のほうが多いという異様な光景が展開している時間帯が長く、それが毎日のように続いていました。
短期アルバイトは雇用期間の延長ができないので、雇用期間終了とともに退職となりました。
家電量販店の品出しというと、当初は体力が要って大変そうなイメージがあったのですが、まさに拍子抜けでした。一日のんびり掃除して帰るといった楽ちんすぎる業務でしたので・・。
また、季節がガラリと変わる時期はさすがに品だしは一気にやることが増えるだろうなと緊張していたのですが、結局、アルバイトの最終日まで忙しい日は訪れませんでした。こんな楽ちんな作業をしただけで給料をもらっていいのかな?と思ったほどです。
他のバイトさんもヒマそうで、これでお給料貰えるのならラクだけど、経営する人は人件費もかかるので大変だなと思いました。そうなると、ひょっとしらお給料を減らされたりするのでは?とドキドキもしました。
しかし、それも取りこし苦労で・・当初の契約どおり、ちゃんと入金されていました。こんな楽な仕事内容だったので、その日はかなり驚きました。また、売り上げの為に何か買うよう要求されることもなく、ラクと言えばラクでしたが妙な気疲れはした短期アルバイトの日々でした。
(30代女性)
家電量販店での短期バイトが楽だった話
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