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暇で楽なパチンコ屋での仕事体験談





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私は、約3年前某パチンコ屋で働いていましたが、それがとてもとても暇で楽な仕事でした。私がそのパチンコ屋ではたらくきっかけになったのは、求人誌を見たことです。求人を募集していたそのパチンコ屋は地元にありいつもお客が少ないことを知っていました。「あ、きっと楽な仕事だ!」と思い応募しました。面接して採用。髪型自由、化粧自由で仕事さえ真面目にやってくれればOKというぬるい条件でした。
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当時の私からしたら持ってこいの仕事だと思いました。
そのときの私は、「暇で楽な仕事をして、楽チンに稼ぎたいなあ~」と考えていたのです。
実際働き出してみると、私の勘は当たっていたことが分かりました。
お客さんの数はとにかく少なく、やるべき仕事がほとんどなかったのです。
仕事も最初こそ覚えることがいろいろありましたが、2週間ほど経って慣れてしまうと、とにかく「暇」という状況になりました。カウンターにいた私はボーッと立って台を見て時間をつぶすようになりました。
ただぼーっと暇な時間を過ごして、一日が終わり、閉店時間の1時間前には閉店準備をしはじめました。こんな暇で楽な仕事で月16万も支給されていて、当時の私としては本当には有難かったです。「暇で楽な仕事にありつけて、私は幸せものだな!」と正直なところ思いました。
ただ、仕事も慣れるにつれ、次第にその暇過ぎる状況に疑問を感じるようになりました。「こんなのでいいのか?}・・。次第に、あまりに暇すぎて逆に何をしていいか分からなくなってしまいました。
お客が来ないから立ってるだけで時間だけ過ぎてく・・。そこから得られるものはありませんでした。また、暇で楽な仕事は逆に疲れるということも分かってきました。確かに体力的に疲れることはないのですが、時間の経過がとても遅く感じるのです。忙しくて大変な仕事なら汗水垂らして仕事していれば時間も早く感じ、やっと今日1日終わった、明日も頑張ろうと思えるもの。しかし、パチンコ店での仕事は「まだ1時間経ってない・・」、「あっやっと終わった。明日もこの繰り返しか・・・」というマイナスなことばかりしか頭に浮かんできませんでした。「暇で楽な仕事にありつけて、私は幸せ者だな!」という高揚した気持ちは、次第に薄れていきました。
ボーッと立ってるだけ・・でも給料が貰える・・。その状況をどのように考えればいいか分かりませんでした。お客もいないから全く出ないし回ってない台。それをずっと眺めているだけ・・そんな仕事に、暇すぎて疲れを感じるようになりました。そして、その状況を考えれば考えるほど、不安を感じるようになり、その状況に耐えれなくなっていきました。
仕事にやりがいや喜びもなく、将来につながる経験やスキルも得られていない。このままこの仕事を続けていたら、自分自身がどんどんダメになっていく・・そんな得体も知れない不安を感じるようになっていったのです。考え事も増え、私は体調も崩したのをきっかけにそのパチンコ店を辞めました。働き始めてから2ヶ月が経過したときのことでした。
辞めた時、楽な仕事でボーッと立ってるだけで給料が貰えてラッキーと思っていた自分が情けなくなりました。そして、例え給料が安くても、汗水垂らして貰える給料がものすごく有難いと思い直しました。
私は、そのパチンコ店で働く前は「暇で楽な仕事=良い仕事」と考えており、そんな仕事にありつくことが幸せにつながると思ってました。しかし、実際に暇で楽な仕事をしてみて、必ずしもそうではないということが分かりました。
私は本来の自分を見失っていたのです。そして、仮にしんどくても自分の力を発揮できる場所を選ぶというのがベストだと気付きました。もちろん暇であろうが楽であろうが、それは立派な仕事ではあります。ただ、そこで自分を甘やかしているか甘やかしていないかが重要だと思いました。私の場合、明らかに自分を甘やかしてその仕事を選んでいました。ちなみに私は今、そのときの反省をふまえて、自分が本当にやりたい分野の職場を選び、忙しくも充実した毎日を送っています。
       (楽な仕事の体験談 20代女性)

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