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パチンコ屋店員のアルバイトは忙しい





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私はかつて財団法人でフルタイムの仕事しながら、ダブルワークの掛け持ちで出来るようなアルバイトを探していました。働ける時間帯が夕方から夜の時間しかないため、なかなかアルバイト先が決まりませんでした。あちこちに履歴書を送り、その末、やっと決まったアルバイトがパチンコ屋の店員バイトでした。
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勤務時間は、夕方18:30~24:00まで。本来は、遅番として17:00スタートですが、フルタイムの仕事を終えてから電車で30分かけてバイトに向かう為、この時間スタートが限界でした。アルバイト先もこの状況を理解してくれ、協力してくださいました。
財団法人の会社は、9割が女性で、年齢も近い人が多い為、群れを作ったり派閥を作ったりといったことが日常茶飯事でした。何より暇な仕事だったので、人の悪口やイジメなども目に付き、大変居心地が悪かったのを覚えています。また、エリート意識が高い人が多かったのも私には働きづらい状況でした。というのは、基本的に職員は難関国私立大卒の人間しか取らない職場だったので、派遣会社を通して入社し高卒の私は、軽くあしらわれる空気感があったのです。ですから、1年以上勤めても心許せる相手は出来ませんでした。
それに比べ、パチンコ屋でのアルバイトは、人間関係が楽でした。まず、仕事が忙しいため、誰も人の悪口を言っているような暇がありません。サボる人間、文句を言う人間もいませんでした。体力仕事の接客で疲れも出るので、それぞれがいっぱいいっぱい。派閥をつくって誰かをいじめる人もいませんでした。
終了時間も24時…と遅い為、そこから食事に行こうとか、遊びに行こう…なんて付き合いもありませんでした。パチンコ店で働いているアルバイトの多くは、『借金がある』『夢のためにお金が必要』『シングルマザーで生活のために』など、それぞれ働く事を持っていました。人となれ合ったり、派閥を作る暇があるなら、お金を稼ぎたい…というメンバーばかり。また、自分とはまったく異なる年代、経歴の人ばかりで、それぞれ個性的な人が多かったです。
皆、お金を稼ぐことを第一の目的に来ているので、誰も経歴やその人の状況に興味を示したりしませんでした。エリートに囲まれ、学歴や体裁ばかり気にした職場で普段仕事をしている私からすると、人間関係が楽で働きやすいと感じました。
勿論パチンコが好きで…という人は多いですが、基本的に皆さんパチンコに深入りすることはありません。しかし、仕事には熱心な人が多く、仕事上尊敬できる!という先輩も多くいて、アルバイトをつづけていく上でのモチベーションになりました。
仕事では、店内のBGMや放送に加え、基本的に個別接客のため、他のスタッフとは仕事中はインカムでのやり取りのみ。業務上の指示がインカム内を飛び交うだけで、他人の表情を伺いながら仕事したりする事もありません。同じ時間に働いていても、接するのはお客様だけです。仕事ははっきりといって暇というより忙しかったですが、それがかえって職場の人間関係が楽であることにつながり居心地が良かったです。
仕事はある程度は忙しく、それぞれが互いのことを詮索しないような状況にある職場が、人間関係が楽な職場なんだと知ることができました。そんないろいろ学びもあったアルバイト経験でした。
  (人間関係が楽なアルバイトの体験談 30代女性)

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