今まで経験してきたなかで楽なアルバイトだと思ったのは、覆面調査(ミステリーショッパー)のアルバイトです。覆面調査はミステリーショッパーと称されることもあるのですが、店舗に覆面で潜入してサービスなどを評価するというのがその仕事内容です。
あるときの覆面調査の案件は、携帯電話ショップに出向いて、店内やスタッフについて評価をするというものでした。覆面調査は、クライアントが自社のサービス向上のために、抜き打ちで行い状況把握をするために行います。ですから、覆面調査員(ミステリーショッパー)は自身の正体がばれないように、一般客を装って店内に入ります。
仮に何の準備もせずに入店しても、どんな観点で何を評価していいのか迷ってしまうところでしょう。その点、実際にやってみたところ安心でした。というのは、事前にどんな項目でチェックすればいいかを調査会社からリストで指示がなされるからです。例えば、「スタッフから来店時に挨拶はあったか」「床の掃除はきちんとなされているか」「どんな配置でスマホが並んでいたか」などなど。
最初のうちは見落としがないように入念にチェック項目をひとととり頭に入れてから調査にのぞみました。
ですから最初の2件ほどは時間がかかりました。いざ店を出た後「あ、店員さんの服装をチェックしてなかった」みたいなチェックし忘れがしばしばあったからです。ただ、数店舗同じ作業をしていると慣れてしまうもの。スイスイ調査を進めることができるようになりました。調査が終われば、パソコンでアンケートに回答し、スマホで撮影した店舗の外観写真とともに調査会社に提出すればその日の仕事は完了でした。アルバイト料+交通費は後日、振り込みでの支払いでした。
私は覆面調査(ミステリーショッパー)のアルバイトを楽なアルバイトだと感じました。というのは、ひとりでできるアルバイトだからです。誰かに監視されることもなく逆にこちらが対象を監視する側なだけに、変なプレッシャーを感じる必要はありませんでした。単独行動なだけに、とにかく人間関係が楽な仕事でしたね。
また、調査項目については、その場で見聞したことを主観で回答すれば良かったので楽だと感じました。例えば、「店頭の掃除が行き届いているか」という質問項目があったとすれば、人によってはひとつゴミが落ちているだけで、「行き届いていない」と感じる方もいれば、少々のゴミ程度では「行き届いている」と回答する人もいると思います。そういった項目については主観で答えて構わないというスタンスだったので、細かい分析をする必要はありませんでした。
クライアントも、覆面調査員には専門家のような視点から精査してほしいとまでは基本的には望んではいません。それよりも一般大衆の平均的な意見を知りたいと考えているわけです。ですから、調査とはいえあまり堅苦しく考えなくていいという点も楽なアルバイトだと感じました。
(楽なアルバイトの体験談 30代女性)
携帯電話ショップを調査する覆面調査
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