私は40代男性です。現在はある大手メーカーで営業マンとして働いています。
数年前に転職活動をしていたのですが、5か月ほども転職先が決まらず、アルバイトをしながらの苦しい転職活動でした。
零細企業なら面接まで進めても、ある程度名のある会社なら、書類選考で不採用になる・・そんなことを当時の私は繰りかえしていました。
大学は一応は難関と言われる学校を卒業しており学歴で門前払いということは考えにくいと思いました。
ではどうして書類選考で不採用になることを繰りかえしていたのか?
それを考えてある日、ひとつの考えにたどり着きました。
それは「職歴書の書き方が良くない」という点でした。
当時の私は、職歴書は履歴書の補助的な書類にすぎないと思っていました。ですから、勤めた会社の名前と期間、仕事内容をさらっと書くことしかしなかったのです。
そしていつも「書くことないし職歴書って要らないんじゃないか?」と思っていました。
しかし、40代の転職となると、職歴書を重視する会社も少なくないことを後々になって知りました。
というのは、20代の転職者と違って、40代の転職者には、スキルや経験がものをいうからです。
採用側にとってそれらの有る無しを判断するのが職歴書というわけなのです。
それなのに、私は最低限の情報しか書いてきませんでした。
おそらく「この人は磨いてきたスキルや経験があまりない人なんだな」という風にとらえられて、書類選考の時点で門前払いになっていたのだと思います。
そんなことから私は職歴書の効果的な書き方をいろいろ調べてから再度仕切り直して転職活動を進めました。
すると、名の通った会社でも書類選考にすんなり通過するようになり、結果的にそれから1週間後に転職先が決まりました。
ということで、今回は。そんな私が職歴書を書くにあたって力を入れたポイントを3つ書いてみたいと思います。
職歴書の効果的な書き方①
「数字を入れて客観的に書く」
職歴書では前職の企業名、仕事内容、在籍期間などを記していきます
職歴書を書くにあたり私がまず考えたのは、40代の転職者に求められているのは、「やる気」や「将来の夢」よりも「冷静な判断力」ではないかということです。
というのは、40代ともなると、転職先では新人としてトライ&エラーを繰りかえしながら成長するというよりは、今まで培ってきたことを生かして堅実な働き方を期待されていると思うからです。
つまり、主観的な感情で行動するというより、営業成績や業績なども考えながら客観的にものごとを判断する力を求められていると思いました。
そんなことを考えたとき、職歴書における「経験」については、数字を使って「客観的な目線」から職歴書を書くのが良いと思いました。
私の場合、前職は住宅会社で営業をしていましたので、「年間○○万円の売り上げを達成」「部下○○人のリーダーとして新規顧客を○○件開拓」みたいな感じでできるだけ数字を入れて箇条書きで簡潔に書くことを心がけました。
職歴書の効果的な書き方②
「求人元がどんな人材を求めているか想像する」
職歴書の自己PR欄では、応募する会社で求めている人材像を想像して、それに自分が近い存在なのだとPRするスタンスで書くようにしました。
というのは、求人元の企業は、は若いとは言えない40代には、即戦力を求めているだろうからです。
「これもちょっとできます、これも少しやったことあります」みたいなスタンスでは、仮にいろいろできても器用貧乏に思われてしまうと思うのです
しかし、40代の転職者には、何でも広く浅くできるよりも、何かひとつでも専門的にしっかりこなせる力が求められている。
それを考えて、自分の培ってきたものが応募する会社でそのまま生かせるということをPRする感じで職歴書の自己PR欄を書くようにしました。
私の場合、前職は小さな会社だったので、営業だけでなく事務作業や企画もやっていました。ただ、転職先では営業をやりたかったで営業の経験を重点的に書きました。
職歴書の効果的な書き方③
「敢えて前職での失敗談も書く」
こちらは賛否両論あるかもしれませんが、職歴書に「失敗談を書く」ということも意識的にやっていました。これは大学時代の友人から教えてもらったのですが、そうすることで人間味が出て「正直者だ」という風に好印象を持ってもらいやすいのです。
ですから、私は職歴書にも敢えて失敗談を書くようにしました。ただ、「失敗しました」で終わりでなく、「それから学んだこと」「克服するために努力をしたこと」をしっかり書くようにしました・
以上の3つが私が転職活動をする際に、職歴書で気を付けた3つのポイントです。皆さんの転職活動の参考になれば幸いです。
(転職の成功体験談 40代男性)