在宅ワークで稼ぐ(PR)

大手住宅メーカーから介護の仕事に転職した私(転職活動の体験談 30代男性)





スポンサーリンク
転職の成功体験談
スポンサーリンク

大学を卒業してから新卒で大手住宅メーカーに入社しました。住宅メーカーでは営業を担当し、お客様に物件の紹介などを行っていました。

それなりにやりがいのある仕事でもあったのですけれども、ノルマが厳しく精神的にきつい仕事でした。

私が28歳の時、東京から厳しい上司が部長として出向してきてからはそのノルマがさらに嵩上げされました。

達成することが不可能ともいえる無理なノルマを掲げられ、夜遅くまで営業に回る日々。会社に帰ると毎日のように怒鳴られっぱなしで、数10分にも及ぶ説教。いわゆるパワハラ的な扱いを受けて私はその住宅会社を退職することになりました。

スポンサーリンク



今考えると、明らかにうつ病にかかっていたのだと思います。退職してからは半年ほど働く意欲がわかなくて、貯金を切り崩しながら実家でひきこもって暮らしていました。

しかし親のすねかじりといいますか、いわゆるニートというものは世間体は最悪です。どんどん居場所がなくなっていきました。

とりわけ私の実家は田舎ということもあって、近所の人が色々と詮索してくるわけです。

「あそこの家には働かないものが住んでおる」
「親不孝ものが親の金で毎日ぶらぶらしとる」
「ここの家の息子は仕事も結婚もしてない半人前だぞ」

みたいにあからさまに私に聞こえるように近所の人々が噂をしました。辛かったですね・・

そんな時期、とにかく転職活動しないといけないと思いハローワークにはときどき足を運んではいました。ハローワークでは世代を問わず色々な求職者たちが訪れていました。

そこに混じって私も求人を探し始めました。しかし、どのような仕事が自分に向いているのかはっきりと分からず、闇雲に求人票を探しては時間だけが過ぎていきました。また、10件ほどの企業に面接に行ったのですが、全て不採用になってしまいました。

そんなある日、私の親戚から電話がありました。親戚によると、地元で新しく老人ホームができて人材を募集しているから面接を受けてみないかというのです。老人ホームでの介護関係の仕事でした。

元々私はおじいさんおばあさんと話をするのが好きで、大学時代は老人ホームにボランティアにいったこともありました。そういうことを知っていた親戚は、地元で募集していた老人ホームの求人広告を切り抜いて連絡をくれたのです。

そのときは、老人ホームで働きたいという気持ちはあまりありませんでした。ただ、とにかく地元を離れたいという思いもあって親戚に「受けてみたい」と連絡をしました。

すると親戚は家に居候してくれても構わないからということで、仕事先が決まって落ち着くまでいろいろお世話をしてくれることになりました。

それから数日後、私は電車に乗って実家から親戚の家に移動し、しばらくお世話になりながら転職活動をスタートしました。その老人ホームにはすぐ連絡をして面接を受けることになりました。

新しくできた老人ホームということもあってとても綺麗な施設でした。またこれから色々なサービスを充実させていくということで、一から作っていくという楽しみを予感させる仕事だとも感じました。

面接では、老人ホームでのボランティア経験のことなどお話ししました。福祉関係の資格など全くもっていなかったわけですけれども、入所後に取得するという条件で採用してくれることになりました。

スポンサーリンク



それから老人ホームでの介護関係の仕事をするようなって5年ほどの歳月が流れます。

はっきり言うと結構大変できつい仕事です。ボランティアをしていた時は、おじいさんはおばあさんとおしゃべりをする楽しい場面くらいしか見ていなかったのですけれども、現実的には目を覆いたくなるような過酷な場面や悲しい場面もたくさんあるからです。

また休みも少なく給料も安く・・・。それでも5年間継続できたのは、 新しいサービスを自分たちの手で作っていけるという楽しみがあったからだと思います。

私の場合入所者等に老後の楽しみを与えたいという思いが強くありました。ですから、皆で歌を歌ったりダンスをしたり、体操をしたりといった色々なイベントを企画。外部からもボランティアの人々に積極的に声をかけて頻繁に来ていただく試みも行いました。

そんなイベントを通して入所者たちが笑顔で楽しんでいるのを見ると、よかったなと心から思えたものです。後は、後輩たちを育てていくという楽しみもありました。

新しい施設ということもあり、私たちの代がスタッフの中では一番先輩にあたるわけです。

ですから毎年新しいスタッフやボランティアさんが入るたびに私たちの大が自分たちのアイデアで指導を行うという感じになりました。後輩たちを育てていくというのもまた楽しいものです。

私の場合、前職ではパワハラを受けて辛かったものですから、そういった必要以上に厳しい職場環境よりも皆で楽しく和気藹々とできる職場環境にしたいという思いが強くありました。

ですからマネジメントに関する書籍を読んだりしながら、いかにして雰囲気の良い職場づくりをしていけるかということも日々考えて実践していきました。

その結果、後輩たちが長く勤めてくれたりボランティアとして入ってくれた子が福祉の仕事を選んでくれたという連絡をくれたらとても嬉しいと感じました。

介護の現場を始め福祉の仕事は、給料が安く大変な仕事であることには変わりありません。ただ、これからもそんな中でも楽しみを見つけていきながら頑張っていきたいと思っています。

最後に転職活動を通して得たこととしては、自分という存在に対して真剣に向き合うことができたという点です。転職活動をしている最中は辛く感じたものですけれども、自分がどのような道に進みたいのか、どんな分野で適性があるのかということを真剣に考えることができました。

今考えてみると、その時期は非常に貴重でかけがえのない時間でした。ですから転職活動としてなかなか採用先が決まらず辛い思いをしてる人は、決して卑下しないことです。今過ごしている時間が無駄ではなく実りある時間として積み重なってると前向きに自信をもって捉えてほしいと思います。

  (転職活動の体験談30代男性)

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました