私は大学生の時に色々なアルバイトをしていました。その中で一番割が良くて楽なアルバイトだと思ったのはゲームデバッグのアルバイトです。
ゲームデバッグとは発売前のゲームをプレイしてみてバグがないかどうかを確かめるというアルバイトです。勤務時間中は一人でただひたすらゲームをします 。
そしてエラーが発生しているのを見つけたら社員の人に報告をするというのが仕事内容でした。
私はもともと大のゲーム好きで 一人で家にこもってゲームをして休日を過ごしていました。ですからゲームデバッグのアルバイトはそんな日常の延長にすぎませんでした。 もちろん単にゲームをするわけじゃなく与えられた場面を何度も繰り返してする操作するのでゲームの面白さを純粋に味わうことはできませんが。
それでも私の場合、とにかくゲームが好きだったのでゲーム主人公の世界観を味わえるだけで十分楽しかったです。しかもそれがまだ世に出ていない、これから発売されていくゲームということですからなおさらです。
エラーはなかなか発見できないものですけれども発見できた時すごい手柄を上げたような気分になれて嬉しく感じたことを覚えています。社員さんからもその都度「助かったよ」「よく見つけたね」などと褒められました。
ゲームデバッグのアルバイトはいろんな面で自由度の高い楽なアルバイトでした。
例えば服装は自由。中には私と同じく大学生で金髪にピアスとかなり派手な格好している人もいました。ただ、あくまでもゲームのバグを見つける仕事ですから、服装について注意されるということ全くありませんでした。
私自身、大学に行った帰りにそのままバイト先に向かってすぐに作業に入っていました。スーツやユニフォームなどに着替えたりすることもないので非常に楽でしたね
勤務中はずっと椅子に座ってひたすらゲーム。足腰が疲れるといった心配もありませんし、体力もほとんど使いません。
あえて言えば、根詰めて作業をしたら目が疲れてわけですけれども、その点、少しでも目が疲れたら自由に休んでくれていいという風に社員さんから言われていました。
そうしなければ目に負担が行きますしミスを発見しにくくなるということもあるので、皆遠慮なく休憩を取っていました(なかには明らかにさぼっている人もいましたが・・)。
またこういう一人で黙々とする仕事内容ですから、人間関係のトラブルなどを起きるはずもなく、飲食業のアルバイトのような厳しい上下関係も特にありません。
ゲーム会社に携わってる人々やそこにアルバイトに来てる人々は人とのコミュニケーションがあまり得意でなくて一人の世界に皆それぞれがこもっているような感じでした。
私もその一人でしたから、あまり他と干渉しあわなくて済むことにも居心地よく感じたの覚えてます。
ちなみに同じゲーム会社にアルバイトとしてきていた人の中には高校中退して引きこもりになり社会復帰のためにアルバイトに来たという20代後半の人もいました。
その人曰く、ずっと引きこもっていた自分でもできる楽なアルバイトだとのことでした。ですから人とのコミュニケーション力に自信のない人、対人関係をうまく築けない人であっても勤めやすい仕事なのだと思います。
あとこのゲームでは区のアルバイトの最大の魅力として時給が高いという点が挙げられます。
会社によりけりだと思いますが私がアルバイトをしていたゲーム会社では時給1050円もありました。
時給1000円以上もらおうと思えば普通ならかなりの労力のいる仕事であったり、かなり忙しい店の接客業ぐらいに限られてくると思います。
ただ椅子に座ってゲームするだけで時給1000円越えとは、おいしい仕事といわざるをえないでしょう。
これだけ時給をもらえるなんて、非常に割のいいアルバイトだなと感じたものです。
あとは自分が携わったゲームが発売された時非常に嬉しかったことを覚えています。裏方中の裏方の仕事でありますがそういった喜びのある仕事であったとも思います。
色々な意味でこのデバッグバイトのアルバイトは楽なアルバイトでした。
(楽なアルバイトの体験談 20代男性)