私は10代のとき、地元にある映画館の売店でアルバイトをしていました。映画館のアルバイトといえば、忙しいイメージを持たれている方も多いかもしれません。確かに、チケットを売るお姉様方や映写の裏方さん、館内を走り回るもぎりさんなどは、たまに平日でも忙しそうでした。
ただ、売店はというと映画館にお客様がいらしても、必ず利用するわけではないので、平日はとても楽な仕事と化していました。特に昼間となると、本当に人が来ないんです。「え?私、この場にいていいの?」と思うくらいお客様の来ないこともありました。
レディースデイ等のイベント日であっても、平日昼は本当に暇な映画館でしたね。
夕方はほんのたまに忙しくなっていましたが、至ってのんびりムードでできる楽な仕事でした。
売店のアルバイトは1人で勤務しているときが多かったですが2人で対応するときもありました。
1人のときは暇すぎてぼーっとしてることが多かったです(笑)。
他のアルバイトさんと一緒にシフトで入ったときは、ひたすら話してました。あとは交代で裏でお茶をしていたことも。調理してから数時間経ち消費期限が切れてしまう商品は、食べることができたので、それらを食べつつお茶を飲みながらまったりしていましたね。中には、裏でダンボール敷いて本格的に寝る先輩もいました。
あくまで十数年前のことですので、今、その映画館の従業員が私がいたときと同じように暇をしているかは分かりません。
ただ、基本的に映画館の仕事は映画上映中はお客さんの出入りはほとんどないので、その時間は少なくとも暇だと思います。平日勤務していて、唯一大変だと思ったのはポップコーン作りでした。
私がいた映画館売店は作り置き形式でポップコーンの販売もしていました。当日分もありますが、前日につくった分が余っていたらそのまま袋に詰めて出していました。たまに朝一番から作り置いたものがない時は「ちっ!」っと軽く舌打ちをしながら作ってましたね(笑)。
ポップコーン調理は熱いし、種は加熱中に凄くはねるし、火傷必須と言っても過言ではない作業でした。大量のポップコーンが一度に沢山出来る様は最初は凄く面白かったですが。慣れてくるとなんとも思わなくなるのが不思議ですね。
以上のように映画館売店のアルバイトは平日は至って暇だったのですが、土・日・祝日は鬼のような忙しさに見舞われました。特にゴールデンウィーク、夏休みはヤバイほどのお客様が来られ行列になっていました。
ただ、どれだけ行列が出来ていようが、注文を聞いて目の前のお客様を一人一人捌いていくだけなので、結局どのセクションよりも楽なんですよね。苦情を言われてお客様と揉めることもほぼありませんし、お客様に難しい質問をされることもありませんでした。
また、そんな忙しい時間帯にしても走り回るのは売店の中のみなので体力を使うわけでもありませんでした。チケットもぎりの方たちは劇場を端から端まで駆け回っていましたが。
ジュースやポップコーンを買う行列を捌いてしまえば、あとやることといえば商品の補充と軽い清掃くらいなものです。
ただ、派閥がある映画館だとチケットのお姉さま方から敵視されたりもあったようです(私たちが一番大変なのよな感じで)。他の同じ系列の映画館は和気あいあいな所もあると聞いたりもしていましたが、私が勤務していた映画館はがっつり派閥がありました。
休憩で一緒になるとなんとなく肩身が狭く、そこだけは嫌でしたね。まぁ、仕事自体が実際楽だったから何とも言えなかったですが…。このままここに居たら他の仕事が何も出来なってしまう!と危機感を覚えるほど、映画館のアルバイトは私にとって楽なバイトでした。
(楽なアルバイトの体験談 30代男性)
平日暇だった映画館売店でのアルバイト
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