私は大学生のとき、コンビニでアルバイトを4年間やっていました。コンビニバイトはいろいろ覚えることがあり、とにかく最初は大変でした。
店長からレジの打ち方を一番最初に教えてもらったのですが、慣れるまでは意外と大変で・・。単に商品を販売すればいいだけではなくて、公共料金の支払いがあったり、宅急便があったり・・と覚えることはたくさんありました。また、決まった時間で清算処理もしなければなりません。この時にもし計算と実際のお金の金額が合わなかったりしたらいろいろややこしいことになるので注意が必要でした。
レジに慣れてくると、レジの合間にお店をキレイにする作業もするようになりました。お客様の来ない時間を見計らって、トイレ掃除をしたり、外のごみ箱のごみを回収したり、駐車場を掃除したり・・。掃除に関してもいろいろなところに目を配る必要があるというのはコンビニバイトを実際にやってみて知ったことです。
コンビニバイトでは決まった時間に商品出しの作業もありました。お弁当やデザートやパン類などは、業者さんが店内に運んでくれるのですが、その商品を棚に並べるというのが商品出しの作業です。商品を並べる前にかごに入った商品が欲しいというお客様もいたりして、要望に応えるために何箱も移動させたりということもありました。
この作業をする商品は消費期限が短いものが多いので、商品出しをしながら期限が切れそうな商品を廃棄処分にする作業もしていました。棚に出ている商品が売れてしまうと、次に業者さんが来るまでは棚が空いてしまうので、できるだけがらがらに見えないよう、並べなおすこともやっていました。
お菓子類やペットボトルなどの飲み物などは、こちらもお客様の少ない時間を見計らって、棚に少なくなった商品をバックヤードから運んできて並べていました。よく売れる商品は、並べる列数を増やしたり、上の段に並べたりという工夫もしました。軍手はめて作業することで、棚に並べながら棚の掃除も並行して行いながら少しでも効率よく仕事を進める工夫をしたものです。ただ、商品出しの作業に熱中しすぎるわけにもいきません。というのは、気がつかない間にお客様がレジにたくさん並んでしまい、叱られる可能性もあるからです。
そのようにコンビニバイトは、やるべき作業が細々いろいろありました。そこではお客様の流れをある程度把握しながら、同時並行して効率よく進めていく手際の良さも求められました。
コンビニバイトを始めて2年ほど経つと、店長から今度は商品を発注する作業の仕方を教えてもらいました。専用の機械を使って、棚の商品と、バックヤードの商品を確認して、足りなくなりそうな商品を発注する作業です。事務所のパソコンには、過去の商品の販売状況がわかるような画面もあり、その画面も確認しながら発注の数を考えるようなこともしていました。たくさん売れるだろうと予測して、たくさん発注した商品が、実際によく売れたりしたようなときは、とてもうれしかったことを覚えています。
コンビニバイトでの発注作業にもステップアップがありました。最初は失敗しても大きな損害の出ない(賞味期限が長い)お菓子などから始まって、うまく予測して発注できるようになると、お弁当など賞味期限の短い商品の発注をさせてもらえるようになりました。この発注作業をさせてもらえるようになると、なんだかコンビニアルバイターとして一人前になったような気がしました。
私は大学1年生のときからコンビニバイトを始めて、結局、大学卒業間際までの約4年間つづけました。コンビニバイトを始めた当初はそこまで長く勤めるとは想像もしていませんでした。それは、成長をできる仕事であり、かつ意外と楽なアルバイトだと感じるようになっていたからです。
最初は覚えることがたくさんあって大変でしたが、少しずついろいろな仕事を教えてもらいステップアップすることができました。3年目くらいからは、後から入っていたバイトさんに指導もしたりできるようになって、自分なりに成長を感じられる体験をしました。
今から考えてみると、コンビニバイトは「慣れ」だと思います。やるべき仕事は決まっていますし、それぞれの作業は単純な作業だからです。仕事に慣れて精神的に余裕が生まれて来たら、仕事がラクに感じられるようになりました。
(コンビニバイトの体験談 30代女性)