私は40代後半に転職活動をしました。
その時感じたことは、「40代ともなればなかなか採用されないものだな」ということです。
前職(住宅関連メーカー)の仕事を辞め、転職活動をスタートして1か月ほどは、とにかく不採用通知のオンパレードでした。
面接まで進めるならまだしも、書類選考で門前払いというケースばかりでした。
大学生のとき新卒で就職をするときは書類で落とされるということはほとんどありませんでした。
しかし、40代後半の転職活動は事情が違っていました。
応募しても応募しても書類すら通らない・・そんな日々が続きました。
40代後半の転職活動で辛いと思ったのは、不採用がつづきやすいというのもそうですが、世間の目が厳しいということもありました。
40代後半でフリーターとなると、近所や親戚からも白い目で見られ、妻からも「まだ転職先決まらないの?恥ずかしくて外に行けない」などと言われる始末・・
また、子供が受験でお金がかかるお年頃のときに、退職金もどんどん減っていくわけですし、いろんな意味で本当に焦りました。
しかし焦れば焦るほど裏目に出るものです。
書類に通過するのは10社に1社あるかの確率でした。
書類に通過してもいざ面接に行ったらいかにも胡散臭い会社で・・そういう場合はこちらから辞退してきました
ちなみに、人材紹介会社の人に聞いたことがあるのですが、書類選考に通過する確率は平均30%前後であるそうです。しかしと当時の私の書類通過率は10%未満・・それからも、40代後半の転職がいかに厳しいか分かるかと思います。
まあどう考えても企業側は20代、30代の若い人の方を会社としても優先して採用したいわけです。若い方が伸びしろもありますし、変なプライドも持っていないからです。
そういったことが頭では分かっていても書類選考に落ちたら「能力的に何か足りないところがあるのか?」と悩みがちになっていました。
しかし必要以上に悩む必要はないなと今になってみれば思います。というのは、単に応募する企業の求める人物像と異なっていたからという理由が大半だと思うからです
それに関係することですが、私はある工夫をすることで、書類選考の通過率をアップすることに成功しました。
その工夫をしてからは大体2社に1社くらいの確率で書類選考に通過するようになりました。
その工夫とは・・
「応募する企業が求めている人材」を想像して、それに関連した自分のスキルや経験を履歴書・職歴書で全面的にアピールするということです
そこでは少々面倒ではありますが、応募する企業ごとに、履歴書・職歴書に書く内容(志望動機など)を変えていました。
例えば、広告営業の会社に応募するときは、前職(住宅関連会社)で新規営業をした経験を前面に出しました。そして自身のコミュニケーションスキルや根性をアピールする文章を履歴書・職歴書にたっぷり書きました。
また、家電メーカーに応募したときは、いかに家電を愛しそれを社会に普及することに関心があるかを前面に出した履歴書・職歴書に仕上げました。
そこで意識したことは、応募する企業が探している人材は、まさに自分だ!ということをイメージするということです。それ以外としては「転職理由を前向きに書く」「自分の夢や目標と関わらせて書く」「数字を交えながら具体的に書く」なども留意しました。
そんなことを意識すると不思議と書類選考での通過率が高まり、転職活動も軌道に乗っていきました。やはり、採用する側の目に留まりやすくなったからだと思います。
40代しかも40代後半の年齢ともなれば、転職は正直なところ、容易な道ではないと思います。ただ、応募する企業が求めている人物像をしっかりと想像して、求められているスキルや経験をうまくアピールしたら転職成功の確率はぐんと伸びると思います。
後はメンタル面ですが、不採用になったとしても悲観しないことですね。転職は不採用になるのが当たり前と考えた方がいいです。
不採用になったら「能力的に問題があるのではないか?」などと悲観的に考えがちですが、そんなことを考える必要はないと私は思います
私の場合、「たまたま求める人材と違っていたからにすぎない」と考え、悩まず気持ちを入れ替えて次の履歴書・職歴書を書くようにしていました。
そのようにメンタルとポジティブにセルフコントロールすること。それも転職活動では意外と重要だと思います。なぜなら、会社組織は暗く落ち込みがちの人材よりも、明るく前向きな人材を採りたがっているからです。
少なくともそういったメンタル面は面接時に表に出てきます。転職活動が長引くにしたがって悲観的に物事を考えがちになるとは思いますが、うまく精神面のセルフコントロールをする。それも転職を成功させる重要なカギだと思います。
(転職の成功体験談 40代男性)