今から数年前になりますが、大学生のときに引越しバイトを経験したことがあります。
1日のみの激短バイトで、アルバイト求人雑誌を見て求人情報を知りました。日給12000円という高さに惹かれて応募。
引越しバイトを始める前の心境
特に研修などはなく、当日集合場所に行って、先輩スタッフが運転するトラックの同乗して引越しの現場に向かうという感じでした
電話越しのスタッフはのんびりした感じの人で、「一緒に行っていただく社員〇〇は慣れてますから、指示に従って動いていただければ大丈夫です。お弁当も支給させていただきます」とやわらかな口調で話しておられました。そののんびりした雰囲気からか、これっておいしい楽なアルバイトじゃね?と思っていました。
しかし、割の合う楽なバイトだったのかというと・・(涙)
引越しバイトの仕事内容
引越しバイトの仕事は引越しをしたことのある方なら想像つくかと思いますが、非常にシンプルです。家具や家電製品を運び出してトラックに積み、引越し先に到着したらトラックから降ろして部屋の中に入れる。とにかく荷物を運ぶことの繰り返しです。
決められた時間のなかで効率よく荷物を運ぶ必要があります。そこでは体力と繊細さが必要でした。
単身者の引っ越しは荷物は少なめですが、当日の現場は家族の引っ越しでした。とにかく荷物が多かったですね。冷蔵庫、テレビ、食器棚、ソファ、ベッド、机、洗濯機・・しかもエレベーターがついていない集合住宅の5階でしたので、ひとつ荷物を運ぶにも一苦労。
1階と5階を往復しなければなりませんから。何も持たずに往復するだけでもそれを繰り返していたらしんどいだろうに、重たい荷物を持っての往復だったので、かなり骨が折れました。
一方、引越しバイトには繊細さも必要です。荷物を落として壊してしまうなどなれば弁償につながりますから。ですからいろいろ気を使いました。
引越しバイトはチームで動く
引越しバイトは2人~数人のチームで作業を行い、そこでは他のメンバーとコミュニケーションをはかりながらチームワークが求められます。そこあたり、チームの雰囲気によっても仕事のしんどさはかなり変わってくるかと思います。私の場合、運が悪かったのか当日の引越しバイトの社員さんがかなりきつい人で・・泣きそうになりました。
「コラ!何サボっとんじゃ!しばくぞ!」
「なめとんか。いてこましたろか!」
みたいに終始怒鳴られました。私としては、もちろん全力で作業をしているわけですが、普段重たいものを持つことがない私にとって、引っ越し作業は過酷すぎる仕事でした。夕方くらいになると、もう動けないという状況くらいにまで追い込まれました。
そりゃ、毎日のように引越しの作業をしているスタッフの人々は、体力もありますし要領も分かっているのでそう苦でないかもしれません。しかし、体力もなくて、右も左も分からない人間がいきなり引越しバイトの現場に入るのはかなりきついと思いました。
その点、リーダーとなる社員さんの性格や考え方にもよるのだと思います。私の場合、はっきりいってハズレくじだったと思います。ヤンキー上がりで柄が悪く、慣れてない人を怒鳴ることでストレス発散と自己顕示をするような気性の人でしたから。
引越しバイトの1日を終えた感想
何とかその1日を乗り切ったのですが、翌日は全身筋肉痛とひどい腰痛になって立てなくなりました、エレベーターのない物件で、しかもキツイ社員さん・・それがトラウマになり、もう二度と引越しバイトはしたくないと思いました。
ただ、引越しバイトは時給換算で1200円ほどと他のバイトと比べると高いです。また、人によってはお金をもらって筋トレもできてありがたいと話してた人もいました。だから、引越しバイトがよくないというわけではなく、向き不向きがあるということなのだと思います。
重たい荷物も少ししたコツで軽く感じるような運び方はあるようですが、そこあたりはある程度の経験と慣れが必要で、いきなり現場に放り込まれて習得するのは無理だと思いました。
体育会系の厳しい上下関係が気にならず、かつ重たい荷物をラクラク運べる体力に自信のある人なら効率よく稼げるなかなか良いバイトなのかもしれません。
(短期バイトの体験談 20代男性)