転職活動する中で重要なのは、どんな転職媒体を活用するかにあると思います。媒体といえば転職情報サイト、ハローワーク、転職エージェントの主に三つが考えられます。私の場合ハローワークを専ら活用していました。
どうして私がハローワークを主に活用したのかというと、よく行く図書館のすぐ近くにありいろいろな意味で親しみを持てたからです。ハローワークで仕事探しをして図書館で履歴書を書いたり転職に関する本を読んだりするというサイクルが上手く循環していたと思います。
一昔の前のハローワークはどちらかと言うと中高年の男性が仕事を探す場所というイメージがあったかもしれません。どちらかと言うと職のない人が集まる収容所みたいな雰囲気にありました。
しかし近年のハローワークはきれいでオシャレになっています。若い女性にも好まれるようなスタイルに変化しているのです。例えばカフェスタイルのハローワークもありますし、内装がシティホテルのフロアのようでハローワークと一見するとわからないようなところもあります。
転職活動を始めた頃、どちらかと言うと私の場合、「後ろめたい」という気持ちがありました。なぜなら同世代の人々が働いてる間に自分は何も社会に貢献していないという風に捉えていたからです。
しかしハローワークに通うようになってからは考え方がだんだん明るい方向に変わってきました。それはハローワークの窓口の人がとても熱心に登録者たちのことをのサポートをしてくれていたというのも大きかったと思います。
私が抱えている悩みを一緒に考えてくれたりしながら、マッチング率の高い転職の求人をプリントアウトしてくれました。
ハローワークには専用のパソコン端末があり、色々な求人を探すことができます。ハローワークの求人には大きな特徴があります。それは地元密着型の零細企業がたくさん掲載されているということです。
聞くところによるとハローワークは掲載料がかからないということもあってそういった広告費をかけられないような(従業員2人みたいな)小規模な会社でも求人広告を掲載するのだといいます。
そういったことは、掲載にお金がかかる大手求人サイトや転職エージェントではなかなかないことです。
世間では小さな会社よりも大きな会社のほうが重宝される傾向があります。それは福利厚生面や給料の面など、大規模な会社のほうが充実している傾向があるからだと思います。
しかし、私の場合、どちらかというと小さい会社というのに憧れを感じていました。
それは前職がいわゆる大手企業でその体制に嫌気がさしていたということもあるのですが・・大きい会社ならその会社の歯車となって現状維持をするのが精一杯。何か変えようと思っても、個人の力ではどうしようもありません。
それに対して、小さい会社というのは無限の可能性があるように思います。アイデアひとつで大きく発展する可能性もありますし、発展したら先行利益と言いますか自分自身が役員あるいは社長に上り詰める可能性だってあるわけです。
そんな夢ある小さい会社に転職したいなと思いハローワークで求人探しをしていました。すると、求人誌にはなかなかお見かけできないような小さくて面白い会社がたくさん掲載されているのがわかりました。
その中で地元密着型でお弁当のデリバリーをしている会社が気に入りました。私と同じく20代の若者を中心にしたベンチャー企業です。私は大学では栄養学を専攻していたということもありお弁当の栄養についても考えてみたいと思いました。応募したところ書類選考と面接 無事に採用が決まりました。
現在はその小さな会社日々仕事に尽力しています。忙しくて自由に休みを取れないこともあります。しかし社員数も少ないですしまだ始まったばかりの会社なので毎日が新鮮そのものです。
社長との距離も近く、新入社員にもかかわらず自分が出したアイデアがいきなり商品に採用されるなど仕事の面でも大きなやりがいを感じています。
大企業には大企業ならではの安定性という魅力があります。一方で零細企業には自由度の高さという魅力があるのではないかと思います。
私はハローワークを通して自分に合う零細企業に転職できて本当に良かったと思います。地元密着型の小さな会社の求人にありつける。それが私が感じたハローワークを活用する最大のメリットだったと感じています。
(転職活動の体験談 30代女性)