私の通っていた大学では、半期に一度、学内で講義やゼミで使用する教科書や参考書の校内販売がありました。その時期になると大学と契約している市内の大型書店のスタッフが大学構内にやってきて、全学生向けに教科書の販売を行っていました。
私の通っていた大学は全校生徒が数千人おり、一人当たり平均すると10冊程度の教科書を購入することになり、それはもう莫大な冊数になります。
そこでその期間は、書店から派遣されてきた従業員以外に、学内の生徒が短期アルバイトとして雇われていました。
私はその短期アルバイトに応募し期間中働くことになったのでした。ちなみに、そのアルバイトには面接等もなく先着順により採用者が決定されていました。それは、誰にでもできるような簡単な仕事内容だったからだと思います。
気になるその仕事内容は、各学生が購入する教科書をピックアップし準備するというものでした。あらかじめ購入者である学生には注文書を配布。私たち短期アルバイトスタッフは、それを見ながら必要な本を探してくるのです。
最初のうちはどの本がどの場所にあるのかが分からず時間を要していました。しかし、しばらく時間が経てばすっかり慣れてきました。
ちなみにレジは行列ができて大変そうでしたが、そういったお金にかかわる業務に関しては、書店から派遣された従業員がやっていました。私たち短期アルバイトスタッフは、計算などの難しい作業をすることも一切なく、暇な時間がたくさんできてとても楽でした。
半日くらい経つと、その本当に気楽にできるその仕事に病みつきになっていました。ちなみに、一緒に仕事をしているアルバイトたちのなかには友人同士で応募したというパターンも珍しくなく、ずっとおしゃべりしながら和気藹々とお仕事をしているという雰囲気でしたね。おしゃべりをしていても勤まってしまうほど、楽な仕事だったわけです。
あと、接するのは全員学生という点も精神的に楽な要因だったと思います。学生は時間がありますし、一般的な接客業と違って、変なクレームがついたりトラブルが発生することも全くありませんでした。また、冷暖房完備でさらには体力も不要という点も楽な要因でしたね。
また、このアルバイトで何より嬉しかったのは、この暇で楽な仕事に対して、報酬がそこそこ良かった点です。期間限定の短期でしたが、収入としては計5万円以上になりました。当時学生だった私にとって大金で嬉しかったですね。ちなみに今まで様々なアルバイトをしてきましたが、未だかつてこれほど楽に稼げる仕事に出会ったことがありません。体力を使う仕事でも1か月働いてこのアルバイトより給料が少ないケースも多々ありましたし。
大学を卒業し、社会に出て10年ほど経ちましたが、今でもこの夢のように楽な仕事が忘れられません。ですから、現在でも単発でこういった楽な仕事がないものかと求人誌や「バイト探しはシフトワークス」、【アルバイトEX】など求人サイトを時々探している今日この頃です。
(暇で楽なアルバイトの体験談 30代男性)
気楽にできた大学教科書販売バイト
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