【看護師 転職体験談】テレビドラマと現実の違いを痛感して転職(20代女性)

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「ナースのお仕事」「医龍」など、看護師が作中に登場するテレビドラマはいろいろあります。私はそれらテレビドラマを観たことがきっかけで、看護にあこがれ専門学校に入学しました。

専門学校を卒業してからは、看護師として総合病院で勤務することになったのですが、実際に働きはじめてみて、現実の厳しさを痛感。5年ほどで転職をし、今に至ります。

病院の規模や役割によって違いはあるでしょうが、私が勤めていた総合病院は、ピリピリしたムードで、毎日が時間とのたたかいでした。夜勤も多く不規則な生活が余儀なくされました。

業務についても、患者さんに寄り添うということよりも、課せられたタスクをいかにスピード感をもって処理するかが求められました。

テレビドラマのように、患者さんの悩みをじっくりヒアリングして、人生を良い方向に導いていくみたいな時間的・精神的余裕は全くありませんでした。

次から次へとやるべき雑務、庶務が課せられますし、正確性も求められるので、ゆったり一息つく暇もありませんでした。また、ここあたりはテレビドラマでは全く放送されませんが患者さんの排せつ物を処理することも看護師の重要な仕事のひとつでした。

人間関係についても非常に複雑な職場でした。看護師は典型的な女社会でどろどろした人間関係が存在していたのは確かです。

患者さんの命がかかっている仕事ということもありますが、性格的に強いといいますかキツイ人が幅をきかせていて、新人イジメ、パワハラなど日常茶飯事でした。

そんなこんなで、せっかくたくさん勉強して看護師になれたのに、離職率がかなり高い職場だったと思います。

スピーディかつ正確にタスクをこなす能力、理不尽なことで叱られても気にしない不屈のメンタル、あとは、常に献身的な行動をできる人でなければ、なかなか長くは勤まらない仕事だと思いました。

私の場合、なんとか5年ほど勤務したものの心身ともにボロボロになり、その総合病院を辞めました。人間関係によるストレスに耐えきれなくなったというのが最大の理由です。

退職後は転職エージェントに登録して、そこで紹介された医療系の一般企業に転職。今は人事部で事務作業やスタッフの指導、面接などをおこなっています。

看護師の仕事に戻る気は今のところありませんが、その日々で経験した現場経験は今の職場にも確実に生きています。また、過酷なことは多かったですが、人の生死や複雑な人間関係を通して濃密な時間を過ごしたことで、人間的にたくましくなったとは感じています。
                                           (20代女性)

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