【転職体験談】フリーターから転職エージェントを通して不動産営業に転職(30代男性)

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かれこれ10年ほど前になりますが、東京都内の私立大を卒業した私は、新卒で太陽光パネルを取り扱っている会社の営業職に就きました。
もともと大学では電気系統の学科で学んでいたので、太陽光発電にはそこそこ興味はありました。しかし、実際に働いてみると入社前に抱いていたイメージと全く違っていました。

やるべきタスクは、太陽光パネルを設置してくれる個人宅を探す新規開拓。個人宅に飛び込み訪問をして契約をするスタイルでした。しゃべるのがうまくない上にメンタルが弱い私は、ほとんど契約をとれない苦しい日々を過ごSすことになったのです。

後輩にもどんどん契約件数の成績を抜かれ、ノルマを達成できず上司から説教される日も増えていき・・。

ときには、訪問先で怒鳴られた上に、不審者と間違われて警察を呼ばれたこともありました。あのときはさすがに悲しかったですね。

契約をたくさんとってくる同僚は、大抵は体育会系でバイタリティにあふれるタイプ。断られても断られても訪問し続ける鋼のメンタルを持っている人物が多かったです。

それとひきかえ、性格が真逆な私は、どれだけ真似をしようとしても無理でした。この仕事、ちょっと向いてないなと気づき、転職を決意しました。しかし、思った以上に転職活動は難航しました。特にやりたい仕事や目標も見つからなかったこともありますが、30社ほど連続で不採用になったのです。

そこでもメンタルの弱さが露呈したわけですが、完全に自信をなくし心が折れました。そして、数年間はフリーターとして、短期バイトや派遣の仕事で食いつなぐことになりました。その間やったアルバイトは数え切れません。

交通量調査、封入作業、シール貼り、テレアポ、チラシ配り、清掃、ミステリーショッパー、アンケート調査員、治験、試験監督、データ入力、スーパーマーケット品出し・販売・・。

転職活動を再開することもなく、のらりくらりとしているうちに30代になり、当時付き合っていた彼女(現在の妻)が妊娠しました。彼女は私がフリーターであることを承知した上で「結婚をして子供を産みたい。一人になっても育てたい」と言いました。私は彼女の決意を聞いて自分は一体何をやってるんだろう?と反省しました。

それからというもの、一家の大黒柱として、家族を支えていく経済力を得るべく、ようやく転職活動を再開したのでした。

まずは以前から気になっていた転職エージェントに数社、登録。本格的に転職活動をおこないました。前回の転職活動と違っていたのは、仕事に対する動機です。

前回転職活動をしたときは、転職活動をする理由が自分ひとりの生活のためでしたが、そのときは既に違っていました。

「産まれてくる子供ためにも、奥さんになる彼女のためにも、絶対にいい会社に転職しなければいけない。絶対にあきらめない!」と強く思ったことを今でも覚えています。

話では聞いていましたが、人間って守るべきものができれば強くなれるものですね。それを自身の身を以って体感しました。

私は転職エージェントの担当者からも積極的にコミュニケーションをとり、いろいろな求人を紹介してもらいました。転職先を一日も早く決められるように。

次はどんな業界に入るか考えたとき、ひとつ思い当たることがありました。それは不動産業界です。「マイホームをいつか建てたい と漠然と、住宅のチラシばかり見ていました。

そんな私は、自分自身が不動産にかなり興味があることに気づきました。そんなとき、転職エージェントの担当者から、不動産業界の会社の求人をいくつか紹介されました。

そこでわかったことは、不動産業界は、がんばって営業で成績を上げればインセンティブで高い給料を見込めるところが多いこと。それも魅力に感じました

再び営業職を探すことを周囲に言うと、親戚たちは「新卒で入った会社は営業に向いてなくて辞めたのに、また営業職で大丈夫か?」と口々に言いました。しかし、もうかつての自分ではありませんでした。

面接の本番では転職エージェントの担当者が教えてくれたことがかなり生きました。面接では、志望動機、入社してやってみたいことはじめ、自分を飾らず、本音を語ったこともよかったのではないか?と考えています。

そのときの私は、強い気持ちがあったといいますか、仮に不採用でも次にトライすればいいという前向きな心境に変わっていました。これまで私が持ち合わせていなかった「鋼のメンタル」がいつの間にか身についていたように思います。

「産まれてくる子供のためにも奥さんの幸せのためにも、絶対に負けるわけにはいかないんだ!」という気持ちが心の底から湧き上がってきていたように思います。

その気持ちを面接でも伝えると、面接を担当した現在の上司も副社長も社長も皆、「素晴らしい心意気だ。ぜひ、がんばってほしい」納得いただきました。

晴れて内定。現在はそのとき面接を受けた会社に入社してから6年目になります。社内でもトップクラスの営業成績を上げたということもあって、外回り営業だけではなく、昨年からは新入社員の研修講師も任されるようになりました。

生活はどう変わったかというと、フリーターのときと比べて格段に収入は増えたことで、マイホームを購入。子供も私立の学校に通わせることができています。

転職エージェントに登録して転職活動をおこなって良かったということ。特に希望する業界が未経験な場合、転職エージェントはかなり頼れる存在になると思います。

あと気づいたことは、人は必要に応じて仕事へのモチベーションが変わること。世間には、仕事が非正規だからという理由で結婚しない若い人も多いらしいですが、結婚をすることによって正規で働かざるを得ない状況をつくるというのも全然ありだと思いました。

私の場合はそれが有効に働き、仕事へのモチベーションが格段に高まったと感じています。

                                             (30代男性)

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