【看護師の転職体験談】大学病院勤務の看護師からツアーナースに転職して気づいたこと(40代女性)

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私は大学を卒業して新卒で大学病院に就職しました。憧れの看護師になれたのはよかったのですが、実際に働き始めてみると、想像以上に仕事がハードでした。

私が勤務していた大学病院は、離職率がかなり高く、慢性的に看護師不足に陥っていました。そのこともあり、課せられる業務の量がすさまじかったのです。さらに急患がしょっちゅう運び込まれる病院だったので、とにかく四六時中神経をとがらせていなければならない現場でした。

夜勤の連続に臨時出勤は当たり前。さらに、先輩の看護師も厳しい方が多くて・・女社会ならではの複雑な人間関係や派閥に苦心しました。

学生時代は、旅行が趣味で、よくドライブがてら温泉旅行に行ってたのですが、大学病院に勤めていたことは、その気力も残っていませんでした。休日となると自宅で寝て疲れをとって、ぼーっと過ごしていました。車を運転する気にもならないほど、心身ともに疲れ果てていたのでした。

大学病院を辞めてからは、しばらくは貯金を切り崩しながら過ごしました。その時期は、それまでできなかった自分へのご褒美ということで、趣味の温泉旅行を再開。とても幸せな時間だと感じました。

その生活でひとつ気づいたことがあります。それは、自分の趣味も楽しめるような看護師の仕事はないか?ということです。

看護師の資格を生かせるフィールドは、何も大学病院だけではないはず。看護師資格を使えるなら、もう少し視野を広げて転職活動をしてみようと思いました。

そこで看護師の求人を多数扱っている転職支援サイトに登録して情報収集をおこなうことにしました。ある日のこと、転職コンサルタントの方がツアーナースの仕事に興味はないかと聞いてきました。詳細を聞き、ツアーナースの仕事に関心を持ちました。

ツアーナースとは、修学旅行など学校行事やスポーツ大会、団体旅行などに看護師として同行する仕事。もともと旅行が趣味の私には、あまりに魅力的に映りました。

常勤の仕事ではなく単発派遣の仕事なので、仕事量は不安定で大学病院勤務のときのようにたくさん稼ぐことはできません。とはいえ、単発夜勤の仕事と組み合わせたら、十分な収入になるとも分かりました。

ちなみに、ツアーナースというと、タダで旅行に行けていいなあとうらやましがられることはありますが、決して甘い仕事ではありません。旅行目的だけでは勤まらない厳しい面もあります。例えば、学校の宿泊行事ではアレルギー、ぜんそくの生徒さんたちの健康を守る重要な責務も担っていているだけに、毎回緊張します。

でも、そのスタイルなら、私に合っており楽しみながら看護師の仕事も続けていけると考えました。現在では、ツアーナースの仕事と単発夜勤の仕事を組み合わせていろいろな案件をいただいています。そこでは、大学病院で長く働いていた実績・経験も生きていると感じています。

若いときに、大学病院ならではの厳しい職場環境で鍛えられたことで、マニュアルにない不測の事態が起きたときに臨機応変の対応ができたり、高度な専門知識を生かした適切な判断をできたりしたこともあったからです。

大学病院で働いていたときは、大学病院に就職したことを後悔したことが何度もありますが、その経験はかけがえのない財産になって今につながっていると現在感じています。
                   (40代女性)

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