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弁当工場でのアルバイトは簡単で楽な仕事





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これは私が、学生時代にしたお盆限定のアルバイトの話です。たまたま求人誌で見つけたバイトだったのですが、体力的にも精神的も楽なアルバイトで印象に残っています。
求人誌には「お友達とも一緒に応募可能」となっていたので、すぐに友人を誘って応募しました。そのアルバイト先は、お弁当の工場でした。コンビニやスーパーで売っているような「幕の内弁当」や「唐揚げ弁当」、「お寿司」などに具材を詰めていくのが私達に課せられた仕事でした。私はよくお弁当をコンビニで買っているのですが、こんな工場で作っていることを知らず驚いたことを記憶しています。
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実は、このお弁当の工場でのアルバイトは、私にとって人生初のアルバイトでした。ですから私は「大丈夫かな?」、「怒られないかな?」などと考えドキドキしていました。
しかし、それは全くの取りこし苦労でした。実際、バイト先に行ってみると気さくそうなおばさま方ばかりで、一気に肩の荷が降りましたね。工場長もとても良い方で、そのやさしい笑顔を見て安心させられたのを覚えています。
お盆の3日間だけの短期バイトで学生を中心にたくさんのアルバイトが、そのお弁当工場には来ていました。私は1つの作業を友人と共に任せられることになりました。それは「お寿司のシャリ作り」でした。お寿司を作るといえば、技術と手先の器用さが要りそうなものですが、板前さんのように握る作業ではありませんでした。専用の機械に酢飯を入れてスイッチを入れ、シャリの形になって出てきたものを入れ物に詰めるだけ。簡単で楽な仕事でした。
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やることは、シャリを入れ物に運ぶ作業と、酢飯がなくなったら追加で入れるくらいでした。まさしく誰でもできる簡単で楽な仕事。しかも、休憩もしっかり、お昼休憩は1時間、15時くらいになるとお茶休憩もありました。ですから、体力的にも全く問題ありませんでした。
何より嬉しかったのが、「話しながらで良いからね」と言われたことです。バイトと言えど仕事中なので、無言で黙々と作業しないといけないと初めは思っていたのですが、そこまでかしこまる必要はないとのこと。その言葉をかけてもらってからは、同じ仕事をしている友人と話しながら楽しく作業を進めることができました。たまに、近くのラインで作業をしているパートのおばさまも話に入ってきて、楽しく談笑するなんてこともありましたね。
「立ち仕事なので辛いかもしれない」「同じ作業が続いたら飽きてしまうかもしれない」などと不安に思っていたのですが、自由な工場だったので全くそんなことはありませんでした。あまりに楽しくて、気付けばお昼休みになっていましたし、気付けばバイトの終わる時間になっていました。作業自体は単調でしたが、おしゃべりに花を咲かせているうちに、いつの間にか時間が過ぎてしまっていたのです。
それから数年が経過し、私は現在は大学を卒業し企業でOLとして働いています。今もそれなりに充実していますが、今から考えても、あのお盆の数日間が忘れられません。最も楽しくて、かつ体力的にも精神的にも楽なアルバイトだったと思います。もし戻れるのであれば是非あの頃の私に戻りたいなあと時々思ったりします。
    (お盆期間中の楽なアルバイトの体験談 20代女性) 

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