今まで行ったことのあるバイトの中で「楽なアルバイト」だと思ったのは居酒屋のアルバイトです。体力的には楽といえない面もありましたが、精神的にとても楽だったので、全体として「楽なアルバイト」だという風に思いました。
私はオープニングスタッフとしてその居酒屋でアルバイトをすることになりました。当時フリーターということがあり、週に5日間昼から夜までみっちり働いていたのですけれども、しんどいという感じは全くありませんでした。というのは、みんな仲が良くてチームワークも良かったからです。人間関係によるストレスが非常に少ないといいますか、スタッフ同士に気を使わなくてよかったのでのびのび仕事をできたように感じました。
居酒屋アルバイトといえば、ハードで人間関係も大変という話をしばしば耳にします。けれども、私がアルバイトをしていた居酒屋では全くそういうことがありませんでした。その理由を考えてみると、オープニングスタッフとして集まった面々がたまたま性格の良い人ばかりだったという点もあるのですが、店長の人柄が良かったという理由が真っ先に挙げられるのではないかと思います。
店長はとても従業員思いで、一人一人に気を使ってくださっていたのです。気配りのある言葉をいつもかけていただき、お客様の少ない時間には臨機応変で臨時の休憩時間を設けるなど、従業員の負担を極力減らすことをされていました。また、また、まかないも力を入れた美味しい料理をふるまってくださいました。
そんなこともあって、皆、店長のために絶対この店を人気店にしよう!という思いでまとまっていました。ですから、とても楽しくもありやりがいがありましたね。
ちなみに私がその居酒屋でやっていた主な仕事内容は、お客様から注文を聞いて料理を運ぶという接客でした。宴会シーズンなどは かなり忙しくて、走り回っていたようなときもありました。そんなとき、傍から見るととても忙しくて大変そうだと映っていたに違いありません。
けれども、そんな時期でさえ、私はその居酒屋でのアルバイトを楽なアルバイトだと感じていました。それは皆で助け合いながら忙しい時期を乗りこえようという空気があったからだと思います。仕事をするにしても張り合いがありましたね。また、常連のお客様達もやさしい人ばかりで、繁忙期は「俺の料理は後回しでいいからね」みたいに言ってくださる方もいらっしゃいました。
ですから働いている時間帯はしんどいということは全く思いませんでした。ただ、体は正直なもので家に帰ると心地よい疲労感があり、気付けば朝までぐっすり眠ってしまっていたのを覚えています。
なお私は居酒屋のアルバイトは、いろいろな意味でためになりました。例えば調理も学べたこと。私はオープニングスタッフとして勤務をスタートしたときには接客ばかりしていました。ただあるとき、ひょんなことから料理にも興味があることを店長に話すと、暇な時間に調理の方法も教えてくださるようになりました。焼き鳥の焼き方やサラダの盛り付け方などなど。居酒屋で身に着けた料理のノウハウは主婦となった今でもしっかりと生きています。
(楽なアルバイトの体験談 30代女性)
人間関係の良い居酒屋バイトは精神的に楽
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